モンゴルの伝統的な料理の一つホーショール
モンゴルにはいろいろな伝統的な料理があります。
中でも人気が高い羊の肉と小麦粉を使った伝統料理のホーショールをご紹介します。
どんな時に作るの?食べるの?
モンゴル人たちは、国内旅行やちょっと遠出をする時、モンゴルの夏の祭典ナーダム祭りのときなど、ちょっと特別な時に作って食べることが多いです。
手のひらサイズくらいの大きさですが、一人5つくらい食べるので、たくさん作って皆でたべます。
イベントの時のお楽しみ料理といえば!のひとつがホーショールです。
伝統料理でもあり 家庭料理でもあり
他の国でも、ホーショールのような料理が多いと思います。
日本の揚げ餃子に似ているといわれたこともあります。
国によって材料や作り方、その大きさに違いがあるようです。
モンゴルでは、包むかわも、中身のあんも手作りすることが多いです。
伝統料理でもあり、家庭ごとにレシピが多少異なる家庭料理でもあるのです。
基本的な作り方
包む(かわ)
小麦粉は、少量の水と合わせ、耳たぶくらいの弾力になるまでこねて、まるめます。
丸めたら、ラップなどに包んで、少し寝かせます。
その後、直径3-4センチくらいのボールになるように、小分けにしていきます。
小分けにしたものを丸く伸ばして15-20センチくらいの円形になるようにします。
中にいれる具材(あん)
羊の肉(または牛の肉とあわせて)を小さく切って、少しのニンニクとたまねぎを刻んであわせます。
なめらか食感が好きな方は、より細かく食材を切ります。
素材の触感を残したい方は、少し大きめに切るといいです。
玉ねぎが多くなると甘みが増します。
塩をすこし加えると味が整いやすくなります。
(あん)を(かわ)で包む、揚げる
円形のかわの片側に、あんをのせて、リーフ(葉っぱ)の形になるように、かわで包んでいきます。
包み方も家庭で多少異なります。包む際に、かわのふちに少し水をつけておくと、包みやすいですし、中身がこぼれなくなります。
その後、熱した多めの油で揚げ焼きをします。
火が通り、きつね色になったら出来上がりです!
冷めてもおいしいですが、できればあつあつをふうふういいながら召し上がれ!
伝統医学にも通じているホーショール
ホーショールは食べる以外にもモンゴルの伝統医学の疲労回復に活用されることもあります。
モンゴルの伝統医学では疲労を解消するために手のひらを温めるとよいとされています。
これにホーショールが使われることがあります。
ホーショールを作って熱いうちに手のひらにのせてもつ。
そうすると手のひらが温まり、疲労が解消されると言われています。
手先があたたまり、血行も促進されるようです。
ぜひモンゴルで本場のホーショールをご賞味ください!